平成23年度秋季大会講演特集のご案内


 今大会では,企画セッション1テーマと6テーマの講演特集を設けており,いずれのセッションでも興味深い発れて
いますので,多くの方の参加をお待ちしております.以下に今回の企画セッションならびに講演特集をご紹介します.

企画セッション

○新しい電子物性を創成する遷移金属(希土類)化合物          5月24日(木) 第II会場
 新たな量子物性を生み出す新物質の創成は,物性科学の基礎研究,実用研究の両分野の発展に大きな貢献をもたらす
重要な役割を担っています.遍歴電子磁性化合物の新展開,重い有効質量をもった電子系化合物の発見,酸化物高温超
伝導体や有機超伝導体,鉄系高温超伝導体などのエキゾティック超伝導体の発見,強磁性強誘電性マルチフェロイック
化合物の発見,永久磁石材料の展開など,新たな遷移金属(希土類)化合物の創成が,強い電子相関に由来する新たな
量子物性現象を創発し,実用に関しても新機能の応用や機能性の飛躍的な向上につながっていくと期待されます.その
ような新たな遷移金属(希土類)化合物の合成・構造・化学的評価・電子物性における発展や今後の展望について,遷
移金属化合物の固体化学や粉末冶金の立場から議論したいと思います.奮ってご参加下さい.

講演特集

○粉末冶金プロセスを用いた製造技術と製品評価の新展開        5月22日(火) 第II会場
 本特集では,粉末冶金プロセスの制御技術,それを用いた製造技術および製品の定量評価に関連する様々な材料や技
術を対象とした基礎から応用まで含む貴重な研究成果の講演(招待講演1件,一般講演17件)が予定されています.研
究開発や現場操業の生産技術に携わる方々にとって,本特集が研究開発の触発,研究操業の制御技術への還元および基
礎知識の集約や新たな問題の顕在化を可能にする有益なものとなることを期待しております.多彩で創造に満ちた研究
発表と新たな進展に繋がる示唆に富んだ積極的な討論の場になりますように,幅広く多くの会員のご参加とご協力を宜
しくお願い致します.
○光機能材料の新展開                         5月22日(火) 第III会場
 昨今の光技術は,情報・通信,エネルギー,環境,医療・生命などの分野と密接に結びつきながら,急速な進歩を見
せています.これに伴い,新しい光学的性質や優れた光機能を有する物質や材料の開発がますます重要になっています.
本特集では,新しい酸化物蛍光体の合成と特性,ナノ構造を持つチタン酸塩の光触媒機能,ナノ/マイクロパターンを
有する無機−有機ハイブリッドの合成と光機能,金属ナノ構造の表面プラズモンを利用したランダムレーザー,非磁性
メタマテリアルを用いたテラヘルツ領域での磁気的表面波の励起と,酸化物ならびに金属の微視的な形状を巧みに利用
した光機能材料の講演が予定されています.奮ってご参加下さい.
○各種粉末の焼結機構と新しい焼結技術の展開             5月23日(水) 第I会場
 従来の固相焼結,液相焼結に加え,マイクロ波焼結,放電プラズマ焼結,レーザー焼結や3次元粉末焼結造形法など
の新しい焼結法,また,非加圧浸透法,粉末押出し法などの加圧焼結を含め,粉体粒子の焼結メカニズムの理解を踏ま
えた焼結技術の現状と将来を展望することを企画しております.招待講演を含め,各種粉末の基本的焼結技術,焼結メ
カニズムとシミュレーション,また,焼結複合材料と界面制御,ナノ焼結材料,パルス通電焼結について整理された構
成に致しました.是非参加いただき討論をお願い致します.
○特殊構造制御による機能材料設計                   5月23日(水) 第II会場
 セラミックスなど各種材料の機能を開発するためには,様々な元素,化合物の物性を解明するとともに,その高次構
造を制御し,機能の高度化と多様化をはかることが重要です.粒子のナノ化により量子サイズ効果が発揮され,新たな
機能素子へと発展しています.カーボンナノチューブ,酸化チタンナノチューブなど,特殊構造繊維の機能に注目が集
まっています.薄膜は電子・光機能材料などマイクロデバイスへの研究が盛んです.バルク材料のナノ組織制御,ナノ
複合化,ハイブリッド化,ナノ・メソ多孔構造制御によって高機能化がはかられてきました.本特集では,これら特殊
構造体の構造と機能,合成プロセスに関する活発な討論を期待しています.
○省エネルギーや環境負荷低減に寄与する磁石材料・磁性材料      5月23日(水) 第III会場
 本特集は,省エネルギーや環境負荷低減に資することを目的とした磁石材料・磁性材料ならびにそれらを用いたデバ
イスの高効率化・低損失 化を中心に,そのためのプロセス開発,薄膜化,特性解析も含めて構成される丸一日の講演
特集となっております.
 特別講演は,日本国際賞を先日受賞された佐川博士による「NdFeB焼結磁石の粉末的優位性」です.協会賞受賞記念
講演は,低損失フェライト磁 石,軟質磁性材の開発と工業化,圧粉磁心及びチョークコイル開発に関する3件が予定
されています.招待講演3件はFe-Si系圧粉磁心の磁化曲線 の考察,Nd-Fe-B磁石の微細組織制御による高保磁力化,
イルメナイト−ヘマタイト薄膜の作製と磁性酸化物半導体への展開です.磁性材料の生 体応用も含む一般講演13件
も大変興味深い内容となっています.奮ってご参加頂きますようお誘い申し上げます.
○次世代へ向けた電池材料の新展開                   5月24日(木) 第III会場
 化学エネルギーを電気エネルギーに変換する電池の歴史は二百年にわたりますが,それらの電池は科学技術の進歩に
大きく貢献し,産業の発展を支えて来ました.21世紀になった現在,スマートグリッド用電源をはじめ,EV用や定地用
大型電源から小型移動体電源に至るまで,その用途と要求される性能はますます多様になっています.さらに,エネル
ギー問題,環境問題の解決に大きく寄与する社会的重要性も一段と増しています.電池を構成する電極や電解質材料の
研究は,当協会の研究者や技術者にとって得意とするところです.本特集は蓄電池を支える個性的な材料に関する報告
からなっています.特に,次世代にむけて革新的な電池システムであるリチウム空気電池や全固体型電池,安全性や信
頼性を改善するための電池反応機構,新型電池に向けての新規材料開発などの発表があり,特に電池材料の研究者にと
って有意義な特集になっています.奮ってご参加下さい.